日本
話し手人口が1億2千万人あまりでありながら、日本国ただ1カ国のみで話される言語。私たち日本人の母語である。実際には東日本(北日本を別とする場合もある)、西日本、九州の3〜4の方言に大別され、縁戚関係にある他の言語は琉球語以外は確定していない。
ほとんどの音節が開音節(母音または半母音の「ん」で終わる)である。地方によって開口度が異なる。北日本と東日本では母音は短めに発音されるが、西日本と九州でははっきりと長めに発音される。抑揚(アクセント)が地方によって著しく異なるのは世界的に珍しい特徴だと言われている。
ひらがな、カタカナの仮名表記は原則として「一字一音」だが、漢字にはおもに約2000年前の漢語の発音に由来する「音読み」と本来語(和語)をあてて読んだ「訓読み」がある。動詞、形容詞とその派生語、一部名詞には漢字の後に続けて書かれる「送り仮名」がある。
| 格表示 | 後置詞(助詞)による表示 |
| 語順 | 主語 − 目的語 − 述語が普通とされる。入れ替えても意味合い(ニュアンス)が変わることはあるが文意は変わらない。 |
| 冠詞 | なし |
| 限定詞 | 前置される。 |
| 名詞 | 代名詞を除き、ふつう単複の区別はしないが、接辞で表示できる |
| 動詞活用 | 国語学的古典文法に則れば、未然、連用、終止、連体、仮定、命令の6つ。 しかし実際には「未然形」には「未然」の他に「否定、受身/使役、自発/尊敬/(可能)」を表す形(「する」には2通りある)、「連用形」には「連用」の他に「完了」を表す形を別にもつものがある。国語での「古語」にしか現れない「已然形」も文章語の中ではしばしば用いられるので、9つの形があると考えることができる。 形容詞も動詞に準じて活用し国語文法の未然、連用、終止、連体、仮定に加え連用に含まれている「過去」の6つがある。やや文章語的になるが「否定」、「命令」、「已然」も一部の形容詞では用いられることがある(「少なからぬ」「良かれと思って」「多かれ少なかれ」など)。動詞と形容詞の活用は似ており述語に用いられる点では同じだがその用法はかなり異なっている。 |
| おさえておきたいところ | |
| 読む、書く、話す、聞く。きちんとできるようにしたい。 | |
漢語も凄い数だが、近頃カタカナ語がものすごく増えている気がする。日本語にすでにあるものをカタカナ語で言い換えるというおなじみのパターンではあるが、悲しいほどに原義からずれているものがほとんど。外国人に訊かれると恥ずかしい。
国立国語研究所は相変わらず漢語信仰が強いので、カタカナ語の「言い換え」を漢語で提案している。漢語が堅苦しく感じられるからこそカタカナを用いているのだと思うのだが…。
(例を挙げると“スチュワーデス”→“客室乗務員”ところがマスメディアのせいで結局“CA”みたいな)これでは普及には至らないのは仕方がない。個人的には、結局のところカタカナ語における諸悪の根源はマスメディア(というか、それを無条件・無批判に受け入れてしまう人々)なのだと思う。
日本語から12大言語習得に応用できる最大のメリットは「漢字」である。漢字は世界の人々から見ると字形が複雑で習得が難しいらしい。すでに義務教育の段階で漢字の基本事項を身につけているということは、少なくとも12大言語の習得というこのマニアックな仕事では、圧倒的に有利な点だと思う。
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