赤道ギニア、スペイン、メキシコ、キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、エルサルバドル、コスタリカ、パナマ、コロンビア、ベネズエラ、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ
スペインと主に中南米の旧植民地諸国で話されている。話し手人口は推定で3億人以上とされる。国連の公用言語にも採用されている。言語学的には『カスティーリャ語』という別名があり、スペイン国内の同系語であるカタルーニャ語と区別される。スペインと中南米では発音に差異が見られ、方言化が進んでいる。
母音に長短の区別がない。子音では、有声閉鎖音系列(/g/、/d/、/b/)は語中で摩擦音で発音されるという特徴がある。また、r(1回振動)⇔ rr(多数振動)といういわゆる『巻き舌』の発音に区別がある。
早い段階で正書法を確立したため一字一音の原則が浸透している。綴りにアクセント記号も含まれているので綴りを覚えれば発音ができる。その代わりラテン語やギリシャ語由来の古典語はそれと分からないこともある。
日本人には比較的発音しやすい音が多いが、ll(「リャ」と「ジャ」の中間みたいな音、中南米では「ジャ行音」)だけは難しい。あと「ハ行音」で代用できる j と g (i、e の前)もまともにやるとちょっと難しい。
| 格表示 | 語順 |
| 語順 | 基本は、主語 − 述語(=動詞) − 目的語。 従属節中では主語と述語が倒置されることも多い。口語では語順は比較的自由。 目的語が代名詞の場合、主語 − 目的語 − 述語(=動詞)となる。 |
| 冠詞 | 不定冠詞と定冠詞があり、それぞれが性・数にあわせ変化する |
| 限定詞 | 指示詞は前置だが、形容詞は後置される場合が多い。 |
| 名詞 | 男性と女性の二性。単数-複数を語尾で区別する。 |
| 動詞活用 | 話法に直説法、命令法、接続法を持つ。人称・数にあわせそれぞれ6つの形を持つ。 |
| おさえておきたいところ | |
| 動詞の活用でけっこう例外が多いが慣れればそんなに難しくはない。一般的に用いられる過去形が3種類(現在完了、線過去、点過去)あるのがめんどう。名詞の性は語尾で大体分かるが、分からないやつも多数あるような気がする。あと形容詞や名詞の複数形にいちいち -s がつくが、これがめんどうに感じられる。 | |
ラテン語からの借入は当然多いが、もうひとつの特徴は、イスラム帝国(後ウマイヤ朝)に支配された歴史から、アラビア語の単語がいくつか見られることである。
“フラメンコ”、“シエスタ”などスペインの風物に因んだものから、戦国時代に借入された“おじや”まで数は少ないものの借入語はないことはない。あとは英語経由で入った“ゲリラ”など。
同じロマンス語系のフランス語、ポルトガル語へ応用が利く。12大言語以外では、イタリア語、カタルーニャ語、ルーマニア語の習得に使えるはず。また、さらなる知識を追い求める人にはラテン語の勉強にも一応使える。
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